屋久島の自然・文化

自然

海水を吸った湿った風がこの山岳にぶつかり「一月に35日雨が降る」といわれるほどの降水量(海岸付近で年間約4000ミリで東京の倍、山岳部は1万ミリ)をもたらしています。
その気候のため独自の生態系が形成され、珍しい動植物を数多く見ることができます。日本全国の植物種の7割が存在しており 、屋久島だけにしか自生していない植物も多数あります。そして樹齢千年を超える大木 屋久杉、それらに囲まれて生息する屋久猿、屋久鹿などの野生動物たち、また海岸の砂浜は世界有数のウミガメ上陸地で、6〜7月中旬には産卵する姿などが見ることができるかもしれません。そんな、屋久島をご紹介します。

屋久島の自然と動物

屋久島に生息する鹿や猿は、日本鹿や日本猿の亜種で一般的な大きさよりも少し小型です。
屋久島ではよく「ヒト二万、サル二万、シカ二万」といわれ、多くの猿と鹿が生息しているように思えますが、実際には鹿は推定3000頭、猿は80から120群いるとされ全体で2500から3000頭と推定されています。

屋久島ではイルカやウミガメの姿もよく見られ、ウミガメは5月〜8月にかけて産卵のために上陸します。特に、減少しつつある*アカウミガメの上陸頭数は日本一で、日本における総上陸数の3分の1が屋久島に上陸しています。

屋久鹿も日本鹿の亜種で、本州の鹿と比較してやや小型です。一時食肉用に乱獲され、数を減らしましたが、昭和46年以降の全面禁止措置により、数を増やしているとのことです。冬には、山間部は深い雪に覆われるため、餌を求めて車道や民家の近くに も姿を見せるようです。

日本での杉の南限が屋久島です。その南限で一般に樹齢が300年ほどと言われている杉が、2000年、3000年もの長寿の杉になるのは、年間4,000mmから10,000mmもの多雨に恵まれている屋久島の特殊な自然環境と、屋久杉の樹脂の特性が起因しています。屋久島の土台は花崗岩で栄養分が少なく、杉の生長が他の地域に比べ遅くなります。すると、年輪の幅が緻密になり材は硬くなります。そうなることで樹脂道に普通の杉の約6倍ともいわれる樹脂がたまります。この樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるため、屋久杉は長い年月の間不朽せずに生き続けられるのです。また、硬質・防腐・抗菌・防虫などの特性をもつ屋久杉は古くから珍重され、屋久杉の平木がそのまま通貨になった時代もありました。

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